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福岡県の玉露
玉露の生産で有名なのは、福岡県の八女、静岡県の岡部、京都府の宇治です。
中でも福岡県の八女地方で生産されるお茶は、八女(やめ)茶として全国で知られる高級茶です。
福岡県の八女地方は、冷涼多雨という気候で、茶の育成、特に玉露やかぶせ茶をはじめ、高級な煎茶の生産に適した土地です。
中でも、特に有名なのが最高級緑茶、玉露です。
八女の玉露は品質も生産量も日本一を誇っています。
福岡県の八女地方でお茶が栽培されるようになったのは、一説によると、応永30年に周瑞禅師が明から茶の種を持ち帰って、播いた時からであると言われています。
応永30年とは、西暦では1423年、室町幕府の頃ですから、八女茶の生産は歴史があるといえますね。
玉露は、日光に当てないように覆いをして育てる最高級緑茶です。
一度はその名を耳にしたことがある方も多いでしょう。
その味は、まろやかで甘みが強く、後味がさわやかで、香りも大変高いとても素晴らしいものです。
栽培には、大変な手間がかかります。
まず4月頃に、茶畑の中に下骨と呼ばれる竹製の棚を組みます。
茶摘みから20日ほど前になったら、組んでおいた下骨の上によしずを敷き、日光を遮ります。
この頃は、よしずの内部はまだ薄暗い、という程度です。
その後数日したらよしずの上から更にワラを敷き詰め、本格的に日光を遮断します。
この頃は遮光率95パーセントといわれており、内部は暗闇となります。
そして、その状態を2週間ほど維持したのち、いよいよ茶摘みとなります。
現在は機械摘みが多い茶摘みですが、最高級玉露は、昔の茶摘み唄そのままに、人の手によって摘まれます。
それから、蒸しあげて冷やし、揉みながら乾燥させ、玉露の本茶と呼ばれる上質な茶葉や、粉、茎、芽などに加工されていきます。
長時間暗闇で育つため、玉露にはテアニンというアミノ酸が多く含まれています。
テアニンは、リラックス効果や抗ストレス作用、睡眠改善や月経前症候群の緩和、血圧降下作用、脳血管障害に対する効果が認められており、現在大変注目を集めているのです。
玉露の淹れ方は、普通の煎茶や番茶とは少々異なります。
まず新鮮なお湯を沸かしたら、人数分の湯呑に注いで冷まします。
70度から60度くらいまで冷めたら、3、4人分で急須に大さじ2杯ほどの茶葉を入れます。
それから湯呑のお湯を急須に戻し、3分ほどかけてじっくりと蒸らします。
その後人数分の湯呑に回し注ぎます。
最後の1滴までしっかり注ぎきるようにしましょう。
湯温は60度前後にまで冷めています。
このくらいの温度でいただくと、玉露の持つ甘みや旨味、こくや香りがすべて楽しめるのです。
福岡県の八女の玉露は、とても貴重で高級なお茶です。
たまには、こんな高級な玉露でリラックスしてみるのもいいと思います。